不起訴処分となるメリット
刑事事件において不起訴処分を得ることは大きな意味を持ちます。
そのメリットとして、第一に前科が付かないということが挙げられます。
不起訴処分とはその名の通り、起訴されない処分ということとなります。日本の刑事裁判においては有罪率が99%を超える水準となっていることから、起訴されてしまえばほぼ確実に罰金や懲役などといった有罪判決を受けることとなります。そのため、不起訴処分を得るということは、確実に前科が付かないことになるのです。
他のメリットとしては、早期に社会復帰が可能となるということが挙げられます。
これは刑事手続きの中で不起訴処分が確定してしまえば、その後その罪に関しては刑事裁判を受ける可能性がなくなり、勾留などの身柄拘束からも解放されるためです。
不起訴処分ではなく起訴ということになってしまった場合、刑事裁判が終決するまでには長い場合には数年という月日がかかることもあり、その間裁判に幾度も出廷しなくてはなりません。また、逮捕・勾留されていたのであれば、被告人勾留という形でさらに身柄拘束が続くこともあります。
上記の手続き的な不都合からの解放と合わせて、会社や学校、友人関係などへの悪影響を抑えられるということもメリットと言えるでしょう。
有罪が確定してしまえば、会社では懲戒処分、学校では退学処分といった処分を受ける可能性が出てきます。しかし不起訴であれば、有罪とはなっていないため、推定無罪(有罪判決を受けるまでは無罪と推定する)の原則からそうした処分を下すことは不当となり、処分を免れることが可能となります。
不起訴処分を得るためには、アリバイや正当防衛の立証などから被疑者(俗にいう容疑者)が無罪であることを示したり、示談交渉を行い被害者に被害届などを取り下げてもらったりすることが重要となります。こうした弁護活動は弁護士しか行えないということも多いため、逮捕されるなど刑事事件の被疑者になってしまった際にはいち早く弁護士に相談することが大切です。
弁護士 出口忠明(弁護士法人法律事務所Astia)は、東京都港区虎ノ門を拠点として、都内をはじめとした神奈川県、埼玉県、千葉県、栃木県、群馬県といった関東地方のみならず全国対応にて皆様のお悩み解決に尽力しています。刑事事件だけでなく、交通事故や離婚、一般民事、家事など身の回りの法律問題でお困りの際は弁護士 出口忠明(弁護士法人法律事務所Astia)にご相談ください。
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- 経歴
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広島県出身
中央大学法学部政治学科卒業
明治大学法科大学院修了
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- 所属団体
- 第二東京弁護士会(53858)
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名称 | 弁護士法人法律事務所Astia 弁護士 出口忠明 |
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