公正証書で取り決めした養育費|減額請求があったらどうなる?
離婚後に養育費を安定して受け取るための方法として、強制執行のできる公正証書で養育費を取り決めるという方法があります。
しかし、公正証書で養育費を決めても、元配偶者から養育費の減額請求があるかもしれません。
この記事では、減額請求が認められるケースと対策を紹介します。
公正証書として養育費を取り決めた場合の法的な効力とは?
離婚協議の取り決めは、公証役場というところに費用を支払うことによって、公正証書にすることができます。
離婚協議書を公正証書とし、内容に強制執行のできる条項が盛り込まれていると、養育費のように離婚後も引き続き支払ってもらうお金が滞納した場合、給料差し押さえなどの手段をとることができます。
養育費の減額請求が認められるケース
養育費は離婚時の子どもの年齢によっては10年以上支払いが発生する可能性のあるお金です。
養育費の支払い義務のある非親権者の収入などが支払い期間のあいだずっと安定していればよいのですが、悪化したりして養育費の減額を求められる可能性があります。
非親権者から養育費の減額を請求された場合、相手方の主張が認められやすくなるポイントはあるのでしょうか。
養育費を受ける人の収入の増加
養育費を受け取る親権者が転職や正社員などになり、収入が大きく上がった場合には、養育費の減額が認められる可能性があります。
ただし、協議段階では相手が親権者の収入の増加を知れる機会はあまりないと思いますので、自己申告をしない限り減額を請求されることはないかと思います。
養育費を支払う側が再婚し新たに子どもができた
非親権者が再婚して、再婚相手とのあいだに新たに子どもをもうけた場合、扶養家族が増えるという理由で、相手の養育費の減額請求がとおる可能性があります。
養育費を支払う非親権者の収入が大幅に減った
養育費の支払い義務のある非親権者の給料など収入が大幅に減った場合、相手の養育費減額請求が認められると思います。
確かに養育費の支払いは、非親権者の生活を多少切り詰めてでも履行すべき義務です。
ただし一方で非親権者にも最低限度の生活を送ることのできる権利があります。
そのため、相手方の支出に対し養育費の比率が高いような場合には、養育費が減額されるでしょう。
まとめ
公正証書で取り決めた養育費は、原則として法的効力を持ちます。
ただし、家庭環境の変化や収入の減少などを理由に、相手が養育費の減額請求を求めてくるケースがあります。
合意しなければ養育費が減額することはありませんが、相手が家庭裁判所に養育費減額調停を申し立てる可能性があります。
相手から養育費の減額請求を求められ、揉めそうな場合は、弁護士に相談することをおすすめします。
当事務所が提供する基礎知識
-
妊娠中の浮気(不倫)...
妊娠中の浮気が原因で離婚した場合の慰謝料はいくらなのかというご質問をいただきます。今回は離婚、特に浮気を原因とするものの慰謝料について詳しく解説をしていきたいと思います。 ◆不貞行為が原因による離婚の慰謝料の相 […]
-
養育費未払いの対処法...
養育費は、子どもにかかる生活費のことをいいます。子どもの衣食住の費用、教育費、医療費などが含まれます。養育費は子供の生活のために必要な費用です。もし、支払いが遅れれば督促し未払いは許容しない態度を明確にする必要があります […]
-
交通事故における後遺...
交通事故に遭ってしまい、怪我を負ったため治療を続けていたものの、後遺症が残ってしまったということがあります。後遺症が残ってしまった場合には、通常の怪我や物損に加えて後遺症に対する損害賠償を請求することができます。当ホーム […]
-
過失割合に納得できな...
相手方との示談交渉において過失割合で揉めてしまっているというご相談をよくいただきます。本記事では、過失割合や揉めてしまっている場合の対処法について詳しく解説をしていきます。 ◆過失割合とは損害の発生につき被害者 […]
-
症状固定後に治療費は...
交通事故の治療には症状固定という概念があります。この症状固定後に治療費を請求することはできるのでしょうか。当記事では、症状固定後に治療費を請求できるのか、症状固定を早めるデメリットについて詳しく解説をしていきます。 症 […]
-
交通事故で弁護士に相...
交通事故の被害に遭われた方は、まず保険会社に相談されるという方が多いのではないでしょうか。しかし、弁護士に相談することも一つの選択肢です。弁護士への相談でしか得られない大きなメリットもあるのです。 このページで […]
よく検索されるキーワード
-
- 一般民事 弁護士 相談 港区
- 不動産トラブル 弁護士 相談 港区
- 家事事件 弁護士 相談 東京
- 離婚 弁護士 相談 栃木
- 倒産 弁護士 相談 港区
- 交通事故 弁護士 相談 全国対応
- 結婚詐欺 弁護士 相談 東京
- 自己破産 弁護士 相談 港区
- 金銭トラブル 弁護士 相談 東京
- 結婚詐欺 弁護士 相談 港区
- 出会い系詐欺 弁護士 相談 東京
- 交通事故 弁護士 相談 都内
- 民事再生 弁護士 相談 東京
- 金銭トラブル 弁護士 相談 港区
- 離婚 弁護士 相談 群馬
- 債権回収 弁護士 相談 港区
- 離婚 弁護士 相談 埼玉
- 債務整理 弁護士 相談 東京
- 離婚 弁護士 相談 東京
- 刑事事件 弁護士 相談 港区
弁護士紹介

-
- ご挨拶
-
お話をじっくりと伺った上で、最適な解決策をご提案。1日でも早くお悩みから解放されるよう力を尽くします。関東近郊のみならず東海・関西地方からも数多くのご相談いただいており、交通事故は全国対応が可能です。
-
- 経歴
-
広島県出身
中央大学法学部政治学科卒業
明治大学法科大学院修了
-
- 所属団体
- 第二東京弁護士会(53858)
事務所概要
名称 | 弁護士法人法律事務所Astia 弁護士 出口忠明 |
---|---|
所属団体 | 第二東京弁護士会(53858) |
所在地 | 〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー15F |
電話/FAX番号 | TEL:050-3189-0856/FAX:03-6430-3992 |
対応時間 | 平日 11:00~19:00(事前予約で時間外も対応可能) |
定休日 | 土・日・祝(事前予約で休日も対応可能) |
