単身赴任先で浮気をされた
単身赴任中は配偶者と遠距離となることから、赴任先で浮気をされていた、という事例は少なくありません。物理的な距離だけでなく、連絡をとることが少なくなる等、精神的な距離もできてしまうことも多く、その場合はなおさら浮気には気付きにくいでしょう。
もっとも、不倫ということであれば、配偶者や浮気相手に慰謝料請求をすることができます。
以下では、慰謝料請求について、慰謝料請求において単身赴任中という事情がどう作用するか等、詳しく説明していきます。
■慰謝料請求をするには?
浮気・不倫における慰謝料請求とは、不貞行為が行われ、円満な結婚生活を破壊されたことによって受けた精神的苦痛に対してできる請求をいいます。そして、浮気や不倫は「不貞行為」とよばれ、キスや手を繋ぐだけでは足りず、肉体関係があることが必要となります。
よって、慰謝料請求をするためには、①不貞行為、②不貞行為によって婚姻関係が破壊されたこと、の2つが必要となります。
不貞行為以前から、離婚に向けて別居中であった場合や、離婚調停中だった場合は、元々婚姻関係が破綻しているといえるため、慰謝料請求は難しいということになります。
ここで、単身赴任中という事情が、別々に暮らしていたとして「別居」と扱われてしまうのではないか、と考える方もいるでしょう。
結論としては、単身赴任中という事実が、慰謝料請求をする上で不利に扱われることはありません。
単身赴任は、家庭の生活を守るためにしているため、婚姻関係の破綻とはいえないためです。
もっとも、赴任前から夫婦仲が悪く、ほとんど連絡も取っていなかった等の事情がある場合は、請求できる額が減ってしまう可能性があります。
■浮気されていたことが分かったら弁護士へ
慰謝料の相場は50~300万円ですが、知識がないまま離婚協議や話し合いをしてしまうと、相手にうまく丸め込まれたり、理由をつけて逃げられてしまう可能性もあります。また、離婚する場合は、親権や養育費、財産分与の額など、他にも様々な問題が発生しますし、これらの金銭的な問題は離婚後の生活にも大きく関わってくるため、慎重に決めなければなりません。これらにおいて正当な金額を得るためには、専門家である弁護士の力が不可欠であるため、早めのご相談をお勧めします。
弁護士 出口忠明(弁護士法人法律事務所Astia)は、東京都港区虎ノ門を拠点として、都内をはじめとした神奈川県、埼玉県、千葉県、栃木県、群馬県といった関東地方のみならず全国対応いたしております。
離婚問題のほか、交通事故問題や相続、成年後見、家事事件、出会い系詐欺や結婚詐欺といった刑事事件、金銭トラブル、倒産や債務整理、自己破産、民事再生、債権回収など、幅広くご相談を承っております。
初回無料相談で承っておりますので、交通事故問題でお悩みの方は弁護士法人法律事務所Astiaまでお気軽にご相談ください。
当事務所が提供する基礎知識
-
過失割合の重要性につ...
過失割合という言葉は、多くの人にとって耳慣れないものなのではないでしょうか。しかし、交通事故という身近な問題では、非常に重要な意味を持つキーワードなのです。このページでは、交通事故についてのキーワードのなかから、過失割合 […]
-
公正証書で取り決めし...
離婚後に養育費を安定して受け取るための方法として、強制執行のできる公正証書で養育費を取り決めるという方法があります。しかし、公正証書で養育費を決めても、元配偶者から養育費の減額請求があるかもしれません。この記事では、減額 […]
-
私選弁護と国選弁護の...
私選弁護と国選弁護の最も大きな違いとしては、名前からもわかるように、被疑者や被告人本人そしてその家族などが選ぶことの出来る弁護人であるか、それとも国が選んだ弁護人であるかという違いが挙げられます。それぞれについて詳しく見 […]
-
交通事故でPTSDを...
交通事故の被害者が精神的な不調を感じることは少なくありません。代表的な症状として心的外傷後ストレス障害(PTSD)があります。本記事では、PTSDの具体的な症状や後遺障害認定の基準、慰謝料請求の可能性まで、詳しく解説しま […]
-
休業損害の請求方法
人身事故によって傷害を負い、症状固定または治癒するまでの間に仕事を休んだり、通院のために仕事を休むなど、事故前よりも不十分な労働しかできなくなるという「労働の制限」によって生じる収入減収のことを「休業損害」といいます。交 […]
-
保険会社との示談交渉...
交通事故は身近な問題ですが、実際に自分が当事者になると考えている方は、あまりいらっしゃらないものです。しかし、交通事故の被害者となってしまうことはあり、示談交渉に臨む必要もあるでしょう。このページでは、交通事故にまつわる […]
よく検索されるキーワード
弁護士紹介

-
- ご挨拶
-
お話をじっくりと伺った上で、最適な解決策をご提案。1日でも早くお悩みから解放されるよう力を尽くします。関東近郊のみならず東海・関西地方からも数多くのご相談いただいており、交通事故は全国対応が可能です。
-
- 経歴
-
広島県出身
中央大学法学部政治学科卒業
明治大学法科大学院修了
-
- 所属団体
- 第二東京弁護士会(53858)
事務所概要
名称 | 弁護士法人法律事務所Astia 弁護士 出口忠明 |
---|---|
所属団体 | 第二東京弁護士会(53858) |
所在地 | 〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー15F |
電話/FAX番号 | TEL:050-3189-0856/FAX:03-6430-3992 |
対応時間 | 平日 11:00~19:00(事前予約で時間外も対応可能) |
定休日 | 土・日・祝(事前予約で休日も対応可能) |
